すきです ゴリラ【ひまむえほん文庫】

こんにちは、お久しぶりです。ひまむです!

あれよあれよという間に年も越し、雪は融け、桜が咲いて春になってしまいました。

むすめも二歳になり、おしゃべりも達者で、絵本の好みも移り変わってちょっとお姉さんになったかな。

 

そんななか、緊急事態宣言が出ましたね。

この宣言が出る前からむすめとの遠出はちょっと控えて近所の公園へ行ったり軽くお散歩するぐらいにしていましたが、こう長期間になると二人の時間をどう過ごせばいいものか……。

と思った末に、ネットで絵本を買いまくっています。

むすめはやっぱり見知った絵本が好きなのですが、新しい絵本、新しい世界は、いつだって人の心をワクワクさせてくれるもので、私はこれを機にほしかった絵本や昔読んだ絵本をめっちゃ探して、ワクワクキラキラできることがひとつでも増えればいいなあと思っています。

そのなかでむすめにヒットする絵本があれば最高!

(とか言って絵本読みまくるのも結構しんどいことも多々あるんですが……笑)

 

そんな絵本のなかでむすめが意外にも気に入った絵本をご紹介します。

 

「すきです ゴリラ」

 作、絵・アントニー・ブラウン

 訳・山下明生

あかね書房

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アントニー・ブラウンさんは、私が学生時代に出会ってからとっても大好きな作家さんの一人です。ゴリラが大好きな方で、この「すきです ゴリラ」以外にもたくさんのゴリラの絵本を出しています。

そして絵本の主人公、ハナも、ゴリラが大好き!

壁の絵や、ライトなど、部屋のあちこちにゴリラがいます。

そんなハナのお父さんはすごく忙しくて、ハナとも遊べないし、ゴリラを見に動物園にも行ったこともありません。お父さんを見つめるハナの寂しげな視線や背中に、ぎゅっと切なくなります。

ハナの誕生日の前の夜、ベッドの下でゴリラの人形を見つけて、話は大きく動き出します。

夢なのか、想像のお話しか、ハナとゴリラとのすてきな一夜は、幸せの余韻そのまま、誕生日の朝につながります。

ハナの嬉しい気持ちが胸にぶわっと広がる、ハッピーな読後感の絵本です。

 

背景がとにかく凝っていて、いたるところにちりばめられたゴリラ以外にも、細かい遊びが随所にあります。それを探すのも、アントニー・ブラウンの絵本のおもしろさの一つです。

リアルで細密なイラストはともするとちょっと恐ろしく見えることもありますが、アントニー・ブラウンのあたたかな視線とタッチで、なんともコミカルに仕上がっています。

 

今は動物園にも行けず、もちろんゴリラを見ることもできませんが(そもそも近所の動物園には残念ながらゴリラはいないのですが)、むすめはひそやかにゴリラに対するあこがれを募らせているようで、この事態が収まったら遠出してゴリラを見せてあげたいですね!

 

みなさんもおうち時間や子どもとの時間、出かけられる場所も限られていてストレスも多く大変かと思いますが、今を乗り越えるために、一緒にもうひと踏ん張りしましょう。

 

ではまた!

ひまむでした。