おやすみなさいフランシス【ひまむえほん文庫】

こんにちは、ひまむです!

 

今回は以前のブログでも紹介した「人生の5冊」のなかから、もう1冊ご紹介します。

 

「おやすみなさいフランシス」

文・ラッセル・ホーバン

絵・ガース・ウィリアムス

訳・まつおかきょうこ

福音館書店

 

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小さな小さな子どもだったころ、私も夜がとても怖いと思っていました。

暗闇にぼんやりと浮かぶなにかの影、

真っ暗のその先にいる(であろう)なにか、

お父さんお母さんが本当に本物なのか……。

眠れない夜にはそんなことをずっと考えて、1人で怖くなっているような子どもでした。

フランシスみたいに。

 

昔この絵本を読んでいたときは、フランシスの気持ちが手に取るようによくわかりました。

1人の部屋のおそろしさ、私の知らない時間のお父さんとお母さん、甘えたい気持ち。抱きつきたい気持ち。

本当の本当には怖がってないけど。

 

今読んで思うのは、両親の気持ちが痛いほどわかること!

笑っちゃうぐらい両親の気持ちわかります。

そりゃフランシス寝たかなと思ったらテレビ見てケーキ食べるわ。

寝るときぐらいゆっくりしたいから一緒には寝ないわ。

この絵本はお父さんお母さんの気持ちは描かれていませんが、2人のうんざりが本当びしばし伝わってきます。

 

大人になって読み返して、1番感じ方が変わった絵本かも。

変わらないのは、大好きで、とっても大事な絵本だということ。

(そして我が家は親子3人川の字で寝ているということ。今もむすめちゃんと!)

 

鉛筆で描かれた白黒の絵はじわっと暖かい雰囲気。

フランシスとお父さんお母さんも色々な表情があって、とてもかわいいです。

 

どうでもいい話ですが、フランシスが女の子だというのも大人になって読み返して気がつきました。

この子ずっと「私」って言うてるわ。

 

ではまた!

ひまむでした。

 

おやすみなさいフランシス (世界傑作絵本シリーズ)

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